one piece of my Dream [ワンピース]
第5章 嫌いではない
「……………」
……………………。
…………………………………。
……ギュされたい。
「…………うん!…」
嬉しそうに振り返った僕に、
「「「ぇえ!?」」」
3人が驚いた。
「ルフィっ!」
さっきまでの恥ずかしい気持ちもなくなって、
急いでルフィの元へと走っていく。
「おいで、しん!……いい子だなぁ」
ルフィの腕の中に飛び込んだ僕をギュッと抱きしめて頭をなでてくれる。
「…へへ……」
それが心地よくて嬉しくなる。
「よし、サンジ!!飯っ!」
僕を抱き上げて、キッチンへと入っていく。
「……ルフィ……ご飯食べたかったの?」
ソファーの上に下ろされ、ルフィはいそいそとイスに座り嬉しそうに鼻歌を歌っている。
「おう!もぉ腹減ってよぉ………サンジ、しんにかまってばっかりだろぉ」
「。。。。。。」
……という事は、邪魔だった僕を騙してキッチンに連れていったら、サンジも一緒に来るから、ご飯が食べれると………
「………………」
「おい、ルフィ。しんのやつ、なんか固まってんぞ?」
一番最後に入ってきたゾロが僕の横に腰掛け、頭をワシャワシャする。
「…ゾロ……僕よりご飯の方が大事?」
「まぁ、食わなきゃ死ぬから------」
「バカッ!!」
ゾロの言葉の途中でナミが遮る。
「……やっぱり、僕よりご飯の方が……」
どんどん深みにハマる僕に、ゾロが声を掛ける。
「比べるもんを間違ってんだよ。
しん、ちゃんと食わねぇと大きくなんねぇぞ。
そのぺっちゃんこな胸」
「…………………………」