one piece of my Dream [ワンピース]
第5章 嫌いではない
「しん~。いい加減機嫌直せよォ」
「………………………」
「…しん…ほんとにごめんねぇ…」
「……………」
「…しん…飯だぞ…」
「……………っ…」
「……おっ、反応した……」
「………………」
僕は、怒っていた。
………というより、拗ねていた。
昨日の夜の宴、途中から記憶がなかった。
朝、目が覚めるとルフィの腕の中。
なぜか、サンジとゾロにも女だということを知られていて、
さらには酔ってキスをしだしたなんて…………
「…なんで、誰も止めてくれなかったの?……」
「…ごめん……だって可愛くって、つい…」
「…。…………」
朝のサンジの大声でみんなが起きて事情を知ってからずっとサニーの頭の上で体育座りをしている僕。
ウソップとナミとサンジが後ろで声を掛けてくる。
…………ホントはすごく恥ずかしかったんだ……
ただ、それだけで、どんな顔で合えばいいのかわからなかったんだ………
「お~い、しん、ギュッてしてやるから、こっち来いよォ!!」
憧れのルフィの声。