one piece of my Dream [ワンピース]
第5章 嫌いではない
「マリモォ!!お前、女の子に向かって失礼だろ!!」
「はぁ?!なんだよクソコック!てめぇだけには言われたくねぇ!」
「……………………」
ひどすぎる。
ゆっくり立ち上がって、ドアへと近づく。
「…しん…?……」
「……僕の胸がぺっちゃんこなのは……サラシで押さえてるからだぁ!!
…ゾロの……皆のばかぁ!!」
言い終わってすぐに扉を開け、図書室へと走る。
………ナミ達に比べたらちっちゃいけど、ぺっちゃんこなんて言わなくてもいいのに…ゾロのバカ!!
ソファーの上へとダイブしてクッションを叩く。
「……キヨといいゾロといい、人が気にしてること平気で言うんだから…………」
……キヨ………
立ち上がり、窓から海を眺める。
この世界に来て、はや一ヶ月。
元の世界に帰れる方法もなく、月日は流れるだけだった。
もう1つ気になったのが、シナリオどおりに行っていないということ。
本来なら、もぉ既にパンクハザードへと、ついているはずなのに………
ただ、船はのんびりと海を進んでいた。
なんで?