one piece of my Dream [ワンピース]
第4章 心の距離
夜。
「乾杯!!」
全員の声で始まった宴は、盛大なものだった。
ビールを片手に、肉や魚。野菜に果物。
サンジの作った料理はどれも絶品で、本当に美味しかった。
僕の隣に座るナミがビールを美味しそうに飲むので、
一口口に含む。
「………うまっ……」
僕のいた世界のビールは苦くて嫌いだった。
でも、この世界のビールはすごく飲みやすく、甘かった。
「でしょ」
すでに、一杯目を飲み干したナミが空になったジョッキを手に持っていた。
「うん、すごく!僕が知ってるのとは全然違うよ」
「ん、ナミさぁぁん!おかわりどぉぞぉ」
サンジが新しいジョッキを持ってきた。
「ありがと、サンジくん」
「あ、サンジさん。……料理、すごく美味しいです…」
「どぉ致しましてぇナミさん!!
……あったり前だ!俺様が作ってんだからな!!
いっぱい食えよ、クソガキ。
………あっ、ロビンちゃぁぁん----」
僕の頭をグチャグチャ撫でて、ロビンの元へと飛んでいった。
「ねぇ、しんの世界の話を教えて?」
「僕の世界?………」
「そぉ!……私たちの知らない世界…」
「僕の世界は--------」