one piece of my Dream [ワンピース]
第4章 心の距離
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宴が始まり、2時間は過ぎただろう。
皆、だいぶと酔が回ってきたのか、さらに盛り上がっていた。
「なぁ、ゾロ!!腕相撲しようぜ!!」
ルフィが俺の横にやってきた。
「ああ、いいぜ。
ってか、お前もだいぶも酔ってんなぁ」
いつも食べるばかりのルフィが、今日は珍しくよく飲んでいた。
「今日は飲みたい気分だったんだ」
と、言いながらも、いつもどおりの食欲だった。
「まぁ、あいつもだいぶとナミに呑まされてるみたいだけど…………」
チラッと見た視線の先にしんの姿を捉える。
珍しくニコニコ笑っているのを見るが、酔っているのか?
芝生の上に座り、ナミと楽しそうに話していた。
「早くやろぉぜェ、ゾロォ」
芝生に寝転がり右腕を立てて待つルフィに急かされて、向かい合う。
お互い握りあった拳に力をいれウソップの合図を待つ。
「ready ....G--------」
「ああ“!!ってめぇ、クソガキ!!
今ナミさんに何したァ!!」
サンジの声でかき消される合図。
なにが起きたのかと声の方を見ると、
ナミの後ろに隠れているしんをコックが引っ張っていた。
「ちょっと、やめなさいよ、サンジくん!!」
それをとめるナミに、
「なんで?!こいつ、ナミさんに------!!」
息を荒げるサンジ。