one piece of my Dream [ワンピース]
第4章 心の距離
「……あら?………女の子?」
不意にロビンが抱きしめた僕の体を触りだす。
「…わっ!……ちょっと、……くすぐったい……」
「…男の子にしては……少しやわらかすぎる気が…」
グイっと顎をすくわれ顔をまじまじと見られる。
「…女だよ……
言ってなかったっけ?」
なんて、ワザととぼける。
「「ぇえ~!?女だったのかぁ!!?」」
隣にいたルフィとウソップが声を揃えて驚いていた。
「えっ?……うん、そうだよ?……」
まぁ、女だとも言ってはいない。
「俺、てっきり男だと思ってた」
気づかなかった。と言うルフィ。
「だから、着替えも風呂もキズがあるっいったのか…」
ウソップが納得したかのように頷いている。
「いや、あれはホント。
傷というより………これなんだけどね」
上に羽織っていたパーカーを脱ぎ、タンクトップになると、
左腕に一輪の蓮の花と2匹の蝶。
その周りに刻まれた文字はキヨと僕の2人だけの愛言葉。
「…キレイ……」
色のない、真っ黒に刻まれてもなお美しいソレは、
誰もが目を引き寄せる。
「これはなんて書いてあるのかしら?」
ロビンが興味深く聞いてくる。
「…これは………僕の大切な人との『アイコトバ』だよ……」
『愛してる』なんてモノじゃない。
二人だけにしかわからない言葉。
二度と消えることのない、永遠の愛言葉だ。