one piece of my Dream [ワンピース]
第2章 出逢い
この言葉にクルー全員が息を飲んだ。
気がした。
空気が乱れたからだ。
「………昨日、行ってきたところよ…」
答えたのはナミだった。
「……そぉ。だったら、次の島まではもぉ少しだけ時間があるね…」
「…未来がわかるの?」
「……わかるよ…」
僕の記憶が間違ってなければだけど……
「…能力者か?」
ウソップが尋ねた。
「……残念ながら……違うよ。
未来から来たわけでもない。
今はっきりわかることは、僕が本の世界に入ってしまったということと………」
ゆっくりと立ち上がり、サンジのいる厨房へと入る。
「………」
ダンっ!!
「「「「「「「「「なっ?!」」」」」」」」」
「死なないし、血も出ないってことだけ」
自分の左手に突き刺した包丁は、僕の手を貫通し、
まな板に刺さった。
「だから、やめろって」
再びサンジに取り上げられ、右手を軽く叩かれる。
「この感触はあるんだけどね……」
苦笑いをしながら、ゾロの横へと戻る。