one piece of my Dream [ワンピース]
第2章 出逢い
キッチンのソファに下ろされ、その横にゾロが腰掛けた。
「……………………」
「……………………」
2人の沈黙と、
トントン。というリズムのいいサンジの音。
異変に気づいたのかほかのクルーたちは静かに各々の席に腰掛けた。
………落ち着け、一度頭を整理しなければ。
「……ねぇ、ゾロ。
……僕がいつからいたか知ってる?」
「………知らねぇ」
「……僕、本当に目が覚めたらここにいたんだ……」
「…ああ」
誰とも目を合わせることもなく、少しずつ言葉にしていく。
「………僕ね、キミ達のこと知ってる。
………すごく、詳しく……」
「…………」
「…でもね、信じなくてもいいよ……
今から信じられないことを話すから……」
「ああ」
「……僕の本来いた世界ではキミ達はマンガ……
…本の中の人物なんだよ。
本来は存在しない。本を書いた人がキミ達を創造したんだ。
だから僕はキミ達のことを知っている。
今までのことも、これからのことも少しなら……
ねぇ、今みんなが一緒に居るってことは、白ヒゲもエースも死んで、2年経ったってことだよね?
魚人島にはもぉ行ったの?」