one piece of my Dream [ワンピース]
第9章 心の在処
……ゾロだ。
「……付き合ってんのか?」
「えっ?……付き合っては…ない…」
……そぉ、体だけ。
淋しい時だけ……の関係。
今もどこかで誰かと……
「……………」
「なぁ、しん……俺、マジで好きだよ」
サンジに引き寄せられ、スッポリと腕の中に収まる。
「サンジさん……」
「しん……好きだ……誰にも渡したくない…」
サンジが腕の力を込める。
……どぉしよう…どぉしたら………
「…俺のこと……嫌いか?……」
「………その質問はズルいよ………」
……嫌いな訳がない。
「どっち?言わないとキスするよ?」
顎を持ち上げられ、唇が触れるか触れないかのところで止まる。
「…好きだよ………嫌いなわけな------っん……」
両頬を掴まれ、唇を塞がれる。
……言ったのにキスされた…
前にキスされた時を思い出す。
すごく優しくて、甘いキス。
もっと。って思ってしまうほど、されてて気持ちが良い。
「…ん……っ…」
壁へと逃げれないように追い詰められて、
さらに深くなる口づけにいつの間にか夢中になっていた。