one piece of my Dream [ワンピース]
第9章 心の在処
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~緑の街 エメランド~
その名前の通り、緑で溢れた街。
いろんな花や樹木。
ここでしか取れない食材や器材。
それらが有名で多くの人が集まっていた。
船を作るために最も良いとされる木がここでしか手に入らないので、
それを求めて、多くの海賊たちもいた。
となると、海軍も自然と集まるもので、
1週間。という滞在期間は守れそうにはないだろう……
「ねぇ、サンジさん。
海軍、いっぱいいるけど大丈夫かなぁ?」
僕の一歩前を歩くサンジに声を掛ける。
「……まぁ、見つかんねぇよォにすりゃあ大丈夫だろ…」
人ごみをかき分けて市場へと向かった。
「ん」
突然立ち止まり、僕の方を振り返って右手を差し出す。
「えっ?なに?」
意味もわからず聞き返すと、
「手、出せ」
ぶっきらぼうにそう言われ、右手を差し出すと、
「左だ、バカ」
「あっ、ごめん」
慌てて入れ替えると、僕の左手はサンジの右手にすっぽりと包まれた。
「………行くぞ」
そして、そのまま僕の手を握ったまま再び歩き出した。
………?なんだ??
しばらく歩くと、『市場』と書かれたアーケードのようなところに着いた。
「サンジさん、今日は何買うの?」
「ん?見てから決める」
そう言って、一つ一つ、一軒一軒、しっかりと見て回った。