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魔人さんと家飲みしたい

第1章 こんにちは五木荘


「あらぁこんにちは。遠かったでしょう。大家の五木です。家族で一階に住んでるから何か困ったことがあったらなんでもご相談くださいね?」
大家さんは入り口を掃き掃除しており、柔らかい笑顔で出迎えてくれた。

「よろしくお願いします。鈴木 棗と申します。本日からお世話になります。こちら、ご挨拶がわりで少ないですが皆さんでどうぞ。」
「あら、お気遣いいただいて…そんな緊張されなくてもなんだかんだ垣根の低いアパートですから。気楽にすごしてくださいね。」

簡単な挨拶を済ませると親切な対応をされ、手慣れた大人の余裕を感じた。
男受けの良さそうなタイプの華やかな見た目に、少し警戒心を抱いたが大丈夫そうだ。もちろん胸元へのコンプレックスはあるとしても、ここまで立派だと尊敬すらしてしまう。

一通りの説明を受け、あとは鍵を受け取るだけと言う時に大事なことを思い出したように大家さんから話しかけられた。
「いけない、一応お話ししておかなくちゃとは思っていたんですけど…お隣のお部屋が学生さんで若い方なんです。ちゃんとしてる子で、上の子と同級生なんですけどね。もしかしたら大人の方からみて失礼なところがあったり、小さい子も出入りしてるからうるさく感じるかもしれないんですよ。契約の前に少しお話があったと思うんですけど、改めて大丈夫ですか?」

確かに仲介業者からは学生の居住や近隣の幼稚園の話、大家さん宅も小さい子供がいると聞いていた為驚く事はあまりなかった。むしろ業者の時点で教えてくれるなら親切なほうだ。
ええ大丈夫ですよ。と二つ返事で鍵を受け取った。
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