第24章 始まりの終わり 終わりの始まり
聡い彼はその言葉を聞くとそれ以上は何も聞いてこず、この話はあっさりと終わった。そしてこのタイミングでなら聞けるだろうと私も爆豪くんに聞きたかった話を聞くために声をかける。
『…ねえ爆豪くん』
「なんだ」
『私も聞きたいことがあるんだけど、朝の相澤先生が言ってた事って本当?あの夜…あの5人が私たちを救けに来たって……』
「…ああ、本当だな」
『そう、なんだ…』
正直、オールマイト先生からその話を聞いてはいたが確証が無く。半信半疑だった。でも彼らに救出された爆豪くんがそう言うのなら本当なのだろう。
『5人ってさどんな感じで救けに来た?』
「…半分野郎が氷作って、その氷の上をデクとクソメガネが滑って空飛んで切島が手差しのべてきやがった」
『説明が雑…』
(百ちゃんの説明もないし…)
「これ以上の説明求めんなら金とる」
『爆豪くんヤクザかなんかなの?あっ…痛、脇腹刺すのやめて…』
「いいからもう寝ろ。電気消すぞ」
そう言って爆豪くんはベットの目の前に置いてある電気を消す。爆豪くんの体温が心地よくしばらくするとウトウトと眠気が襲ってきて目を閉じるとすぐに夢の中にへと誘われる。
こうして新生活1日目の幕は閉じた。