第18章 期末演習試験
「筆記の方はゼロ、実技で切島・砂糖・上鳴・芦戸・瀬呂が赤点だ」
「確かにクリアしたら合格とは言ってなかったもんな…」
「正直コレ、普通に赤点とるより恥ずいぜ…」
「俺…何もしてなかったもんな…」
試験を突破することは出来たが、赤点を取ってしまった瀬呂・切島・砂糖の3人は机の上でかなり項垂れていた。
「今回の試験我々敵側は生徒に勝ち筋を残しつつどう課題と向き合うかを見るように動いた。でなければ課題云々の前に詰む奴らばかりだったろうからな」
「本気で叩き潰すと仰っていたのは…」
「追い込む為さ。そもそも林間合宿は強化合宿だ赤点とった奴こそここで力をつけてもらわなきゃならん合理的虚偽ってやつさ」
「「ゴーリーテキキョギィィー!!」」
「またしてやられた…!さすが雄英だ!しかし!2度も虚偽を重ねられると信頼にゆらぎが生じるかと!」
「わあ、水差す飯田くん」
「確かにな、省みるよただ全部が嘘ってわけじゃない。赤点は赤点だ、おまえらには別途に補習時間を設けてる、ぶっちゃけ学校に残っての補習よりキツイからな」
赤点組は喜びも束の間、相澤の話を聞いて顔を引き攣らせ、言葉にならない声を出す。
「じゃあ合宿のしおり配るから後ろに回しておけ」