第12章 雄英体育祭決着
大爆発の末に緑谷対轟の試合が決着。本来ならば直ぐに次の試合が開始されるのだが先程の大爆発でステージが崩壊した為、しばらくはステージの補修タイムとなった。そして言は麗日達と保健室に運ばれた緑谷の様子を見に行くことにした。
「「シュジュツー!!?」」
しかし緑谷の容態はかなり深刻なのかリカバリーガールから”手術”という単語を聞いて皆、これでもかというくらいに目を丸くする。言達は緑谷と会話をすることなく保健室を追い出されてしまい、ただ彼に声をかけたり手を振ることしか出来なかった。ベットで両腕に包帯を巻かれ横たわる緑谷の顔は悔しさに満ち溢れていた。
(百ちゃんやお茶子ちゃん…緑谷くん皆の分も私、頑張るから…)
保健室を後にした言は控え室に向けて足を動かしながら改めて意気込んだ。
その後はステージの補修工事も終わり飯田対塩崎の試合が開始。結果は飯田の開幕レシプロバーストで塩崎の背を取り場外に引きずり出して勝利。
その次に行われた言対常闇の試合は言が常闇対策で事前にインストールしておいた照明器具が役に立ちギリギリの戦いではあったが結果は言の勝利。
そして今行われている試合は爆豪対切島。
(この試合で勝った方が次の私の対戦相手…)
言は控え室のモニターに移る2人の試合を真剣な眼差しで見つめた。