第22章 22
「お前…何してんだ?」
「お前じゃない!神楽凛だよ?勝己くんはどうしてそんな意地悪いうの?…あれ?鋭児郎くん?…今、ここに勝己くんいたよね?……焦凍くんも??緑谷くんも??あれ?どうしてみんなここにいるの?」
「めんどくせぇ…」
「…あなただれ??」
会話にならない、そう思い体を起こそうとする。
すると、手を掴まれてニコリと微笑みかけられるその笑い方に色気を感じ目が離せなくなった。虚な目は変わらないだとするとコイツは無意識の中で動いている。荼毘に負わされた傷のせいか…
「あなたも私とするの?」
「おかしくなってる奴とはやる趣味ない」
「良かった…」
「ガキが身体大切にしろ…」
「ありがとう…こんな個性じゃなかったらよかったのに…」
「個性?お前、凛って言ったな…個性は」
「…創造」
そう言うと穏やかだった顔が段々と恐怖に支配される。個性を聞いた途端怯えて騒ぎだす。うるせぇ…消すか。手を近づけると頭を下げて抱えて泣き出してしまう。
「…ごめんなさいッ…!ごめんなさい!!殴らないで、焼かないで!ヤレるから…あなたのものも作れるからッ…殺さないでぇ」
その声に、手がピタリと止まる。
ヤレるから…作れるから?ただの、創造じゃないのか?