第18章 18
「私、そんなに酷い顔?」
そう聞くと爆豪くんは顔を少し赤らめて
何か言おうとしたところで急に後ろから手を引かれてよろけると背中に温もりを感じる
「独り占めはズルいぞ!爆豪!」
「あ”!?クソ髪テメェ何言ってんだ!」
「え、鋭児郎!?」
「凛大丈夫か?変なことされてないか?」
「変な事ってどんな事だ!!つーか!!てめぇ!!なんで凛に名前で呼ばせとんだ!!」
「ちょ、ちょっと、2人とも落ち着いて」
鋭児郎くんから離れて2人をなだめるように間に入りふたりの顔を交互に見る。
2人の釣り上がった目を見たら面白くて自然に笑えて来てしまった
「ふっあははは!!2人とも顔!」
2人は笑った私を見る
「やっといつもの顔になったか」
「良かったぜ!!凛が笑ってくれて」
「え?」
「元気ねぇな!って心配してたんだぜ!な!爆豪!」
「してねぇわ!!死ね!クソ!てめぇと同じにすんな!!‥あと、クソ髪を名前で呼ぶならオレも名前で呼べや!!」
「2人ともごめんね、ありがとう…鋭児郎、勝己くん」
私は2人にニコリと笑いかけた。私は本当に最低だ、相澤先生の事ばかり考えてたのに勝己くんや鋭児郎に優しくされたらすぐ2人の事。
好きな気持ちなんてわからないのに、すぐ目の前の優しさに甘えてしまう
「勝己くん…残りの人参も切って貰ってもいい?怪我したままだと良くないから…」
「仕方ねえな」
「ありがとう」
お茶子ちゃんが近づいてきて勝己くんの手つきをみて盛り上がる。
3日目の夕食は肉じゃがだった。みんなで食べてるのにあんまり美味しく感じなかったそれでも、1日目、2日目よりは美味しく感じた。
片付けも終わり、様子を見ていると肝試しをするようだ‥けど、鋭児郎は補習らしく相澤先生に連れていかれてしまった