第44章 ホークス オリジン
ベッドへとドサリと降ろされて体が跳ねるその上に荼毘が覆い被さって私の目を見つめる
荼毘の髪に水が飛ぶと黒い水がぽたりと落ちて少しだけ白色が見えた気がした…
荼毘の目を見つめ返す、その瞳の色によく似た人を私は知っている。
あの暑い日に散々見つめて足りないパーツを埋め合わせるように混じり合ったあの日。
「ねぇ…荼毘?…の目、髪の毛も…個性も…もしかして…焦凍の…」
そう言いかけた、
右の二の腕に激痛が走る。
右手で口を押さえられて悲鳴がもれない様にされる。
「…なぁ、凛…お前感がいいな…けど、今じゃないんだよ…まだ、早い。これはオレとお前のヒミツだ、分かるよな?…なら言うなよ?…殺されたくないもんなぁ」
ボロボロとまた涙が溢れてコクコクと頷く
あの日の痛みと恐怖を、思い出して体が震え始める。
「良い子だなぁ、凛は…」
そう言って口から手が離されて頭が撫でられて、独特な渇きのある唇が重ねられて
痛みに耐えながら行為を始める。シーツにじわじわと広がる赤色を見ないふり。
「いたい…」
「忘れるくらい良くしてやるから我慢してろよ」
四つん這いにさせられて痛みで腕が震えて、体制を維持できなくてベッドへと倒れそうになると髪の毛を掴まれてその体制を、維持させらる。
涙が止まらなくてシーツに染みができる。
それでも、荼毘からの行為をなんとか受け止めて飛びそうになる意識を保っていた。
「荼毘っ!」
ホークスがすごい剣幕な様子でバスルームから近寄ってくる、後ろから突かれている、色の変わった腕を見て荼毘を責め立てて
「怪我させるなって言ったろ」
その言葉を聞いた荼毘は笑い私の髪の毛を掴みホークスへ私の顔を見せて耳元で囁いた