第44章 ホークス オリジン
30分くらい経ったころに
「ごめんねぇー…遅くなっちゃった」
そう言ってホークスが入ってくるヒーロースーツではなくて私服だった。
相変わらずカッコいい…これはもう惚れた弱みだと思った。
ホークスは後から来たからと適当な位置に座り、また乾杯とよろしくねーの合言葉のあとにまた仕切り直しされた。
反対側の少し離れた所だけどホークスがよく見えた。
「(どうしよう…ホークス格好良すぎ、何あれッ)」
「神楽さんは、ホークスの事好きなの?」
そう問いかけて来たのは朝迎えに来てくれたサイドキックだった
「違いますよ、なんか…最年少TOP 3でビルボード入った人が私服で動いてると…珍しい動物を見ているような…」
「確かに…九州なら身近な人だけどそっちだと“珍しい”よね~。あ、神楽さん、スマホなってるよ?」
そう言われて気がつかなかったとスマホを持つ。
見ても通知は何もなくロックを解除し確認をしてもやはり通知は来ていない。
スマホが手からスルリと取られる
「えっ!ちょっと!」
この感じ前にもあったなと少し眺めているとスマホが差し出される
「連絡先オレの入れておいた、ちなみに神楽さんのも登録したから」
ホークスと同じやり方だ。やっぱりサイドキックやる位だから似てるのかな?と思った。
確かに見た目悪くないし普通に居たらかなりモテるイメージの人だ
「ねぇ、彼氏居ないんだよね?」
「居ませんよ?」
「神楽さん…ホークスとどう言う関係なの?」
そう言われて、アイコンを思い出して真っ青になってしまう。
言い訳、言い訳、考えろ。そう思ってふと雑誌の事を思い出した
「ざ!雑誌!!雑誌の撮影の時の写真気に入っててッ」
「あ!この間発売されたやつ!?相手神楽さんだったの!!」
そう言われて、首を縦に振ってうんうん返事をする
「ホークス、ち、父のッ…知り合いでッ」
「へー…そうなんだ、君も遊び相手なのかと思った」
「違いますよ…私、高校生ですよ?」
「んー…神楽さん、高校でモテるでしょ?」
「モテないですよ?」
「意外だな?ね?オレどう?」
「彼女居ないんですか?」
そう聞くとニコリと笑う