第44章 ホークス オリジン
「インターンで、勉強に来てたのに…君の気持ち考えてなかった。…触れたくて仕方なかった…けど、ごめん。ミルコはあんな風に言ったけど、オレは君の事…す…き…じゃない」
その言葉を言うホークスはとても悲しそうだった。
今までみたいに冷たくて拒絶するような言い方をしなかった。
それだけで十分だった。
「…好きじゃない事くらい知ってるよ。水かけたりしてごめんね…私、ホークスが怖かったの…あと、ミルコに話しちゃってごめんなさい」
そう伝えるとホークスは“本当にごめんね”といった。きっとこれで仲直りだ…
「ミルコのことは…まぁ…仕方ないよね、オレが悪いし」
「あ、あのね、ホークス!!えっと…仕事?…インターン今日の分終わってから…なら、続きしたい…な?」
そう伝えるとホークスは顔が明るくなった
嬉しそうに笑い
「制服でさせて!」
そう言ってきてまた私の顔を痙攣らせた。
この人、制服でやりたかったんだ…そう思うと呆れてしまった。
「ホークスも高校の制服なら良いよ?」
この条件なら絶対達成する事はない。私は勝ち誇ったように笑い、それ以上何も言わないよう逃げるようにホークスを置いて事務所までスタスタと歩き出した。