第44章 ホークス オリジン
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カラカラと笑うミルコは話を続けて
「…そうだホークス。このいんこーのこと黙っててやるから雑誌の相手顔見せろよ!顔出ししないって事はブスだってヒーロー達で賭けしてんだよ!もちろん、私は可愛い方にかけたけどな!お前みたいなクソなヤツがブスと仕事する訳ないしなッ」
ミルコはそう言ってホークスに近づいた。
ホークスは黙りながらスマホをスライドさせて画像を見せたんだと思う。
ミルコは私とスマホを交互に見てさらに大爆笑をしていた
「凛!安心しろよ…コイツちゃんとお前のこと好きなんじゃねぇの?女追いかけてるの初めて見たしなッ…賭けも勝てたし、面白えもの見れたし気分良くなってきた!」
「…ミルコ…もう迎えに来たから、どっかに行けよ」
ブスッとした声でホークスが言う
「怖い怖い、じゃーな!凛!なんかあったら言えよ!連絡先はホークスから聞いてくれッじゃーな!」
そう言ってミルコは強く地面を蹴ってどこかに行ってしまった。
残された私とホークスは何も言わずに立っている。
今回だけは、私から言葉を発したくなかった。
「…凛ちゃん…ごめん…」
先に口を開いたのはホークスだ
ホークスの髪の毛はまだ少しだけ濡れていた