第44章 ホークス オリジン
「オイ…まてよ…インターンって、お前その制服雄英じゃねぇか!はぁ?相手プロヒーローかよ…私が殴ってやる!!どこの事務所だ!動けなくなるまでぶん殴ってやる」
ミルコのウサギ耳がピクピク動いた
「あ、ここら辺に詳しい、丁度いいやつ来たから…ソイツにも協力してもらおうぜ」
そう言うミルコは空を見た
そういえば、この2人はパンケーキを一緒に食べちゃうほど仲のいい友達だったんだと思い出した。思い出したところでもう遅いけど
なんでミルコに話しちゃったんだろう…
「…なんで、面倒なやつが居るんだよ」
ホークスはあからさまに嫌な顔をした。
「あ!?こっちのセリフだ!!聞けよホークス、このチビ、好きなプロヒーローに酷いことされたらしいぜ」
チビと私の事を言ったけど私とミルコはそんなに身長変わらないよ!と突っ込みたかった
ことの顛末をミルコが知っていた事にホークスは顔を痙攣らせた
私の方をみたミルコが何かを見つけた顔をした
「お前、社員証ついてるじゃねぇか!意外とデカい所のヒーローか?殴りがい有るぜッ」
そう言って、私の首から下がった社員証をみて
ミルコは大爆笑をした
だってそこにはホークス事務所の名前が入っているから
「相手お前じゃねぇか!!何やってんだよホークス!!ぶん殴ってやろうか!?…よく見るとお前濡れてんじゃねぇか!何したんだよッ!!」
「やめてくれる?…加減知らない馬鹿力は痛いから…」
「あ”?痛くしてんだよ!…おい、チビ…名前は?」
「凛…」
「ひー!面白すぎてハラいてぇ…高校生まで手を出すとかお前クソだな!!凛、コイツは辞めとけよ?女なんか腐るほど居て死ぬほど浮気されるぜ?それぐらいでピーピー泣いてたら遊び相手にすらさせて貰えねぇよ!」
その言葉にホークスは黙ったままコートで口元を隠していた。
私はと言えば、腐るほどの女と死ぬほどの浮気の言葉の威力が凄すぎて何にも言えなくなってしまった。