第44章 ホークス オリジン
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「最低ッ!!」
声が部屋に響いた
その声の主は顔を真っ赤にして焼き鳥をを頬張っている
“最低”ってこの間言われた時はなんとも思わなかった事も
凛ちゃんに言われると、複雑な気持ちになった
寂しいような、もっと揶揄ってあげたいような…そんな不思議な感覚だった。
「私、そんな変なこと言ってないのに!ホークスの変態!」
ぷりぷりと怒ったと思ったら顔が一気に赤くなってそしたらまた怒ってを繰り返していた。
「さっきの写真さ…SNSあげても良いかって出版社の人が言ってるんだけど…」
「ヤダ」
「可愛いのに…」
そう言うとまた真っ赤になって食後のシャーベットを口に入れていた
「(はー…可愛いな…ヤりたいなぁ、制服着たままやらせてくれないかなぁ。どうせ明日にはオレの事嫌いになるんだろうな)」
「私の顔、何かついてる?」
「ついてないよ…ただ、可愛いなって眺めてた」
微笑めばまた俯いて、髪の毛を耳にかけて上目使いで呟く
「…写真…使っても良いよ…」
その表情がたまらなく唆った、引き倒してまだ濡れていないその場所に入れてしまいたい
そんな身勝手な欲望が頭を駆け巡った。
わずかに残った理性に止められて
伸ばした手が行き場を失う
凛ちゃんは雰囲気が変わった
可愛らしさだけで無く色気を出すようになった
それはオレが引き出したものなのかもしれない。
「ホークス?」
そう呼ぶ声がやけに甘く感じる
伸ばした手を握られて
顔に熱が集まるのを感じた
「ホークス、顔真っ赤だよ?」
オレは最近おかしい。
凛ちゃんの事となると冷静さを失う
「(…何回この子の前で顔赤くしてんだよ…コイツもなに心配した顔してるんだよ。あー…今すぐ食いたい)」
握られた手を解いて隣に移動する
座った瞬間に、後頭部に手を回して唇に噛み付くようにキスをする
驚いた凛ちゃんが胸元を押してくるがお構いなく角度を変えて口内を犯した
逃げる舌を追いかけて無理やり絡めさせる