第7章 07
「私、ここだから」
「…一人暮らしなのか?」
「う、うん…」
「オートロックにコンシェルジュって…え?…神楽さんお金持ちなの?」
「ち!!違うよっ!!」
本当の事は言えなかった雄英に入る時に雄英と私の両親が話し合いをして特別待遇をここでも受けていた。
2人はマンションを見てこれなら心配の必要もないと手を振り帰っていった。
コンシェルジュに挨拶をして郵便を受け取り部屋に戻る
今日の事は自分でも整理することが大変でお風呂に入る事にした。
シャワーを捻り体に当たる暖かいお湯を浴びると涙がこぼれてきたけれど気にしないようにお気に入りのイチゴの香りのボディソープで体を洗い慌ただしく風呂を出た
薬を飲むためにどうしてもご飯は外せない
面倒になった私は、電子レンジに冷凍パスタを放り込みスイッチを押した。
ピコン!
Limeの音がなった事に気がついてスマホを見ると何件か連絡が入っていた
『凛のマンション驚きすぎてバイバイわすれた!また明日な! 鋭児郎』
『今日は大丈夫だったか?…切島が居てよかった。お前の事が心配で相手を生徒なのに手加減無しで殴るところだった。…また、手が空いた時にでも連絡をしてくれたら嬉しい 相澤』
『切島から聞いた電話してこい命令だ 爆豪』
画面を見ていたら笑ってしまった。
爆豪くんのLimeを見た瞬間に突然着信が入った
「も、もしもし…」
「電話しろっつてんだろうが!!クソが!!」
「ご、ごめんなさいっ…今帰ってスマホ見て」
いきなりの怒鳴り声に思わず悪くもないのにあやまってしまった
「こっちは!!テメェのこと心配してんだよ!!あ゛!?」
「っありがとう。心配してくれて…嬉しい」
「別に、礼なんていらねぇよ…怪我してないよな?」
「うん。…あ…太ももにアザが少し出来たくらい」
その優しさに鋭児郎が言ったことを思い出して少しドキドキしてしまった。
確かに、嫌われては無いなと思えてすこし嬉しかった。
「ちっ、ならいい。なぁ、明日も学校来いよ…あと、朝お前んとこよるわ」
「あ、うん。」
けれど、現実に引き戻されるように、朝から修理なんだとちょっと嫌そうな声になってしまった。
「…勘違いすんな。渡すもんがあるだけだボケ…じゃあな」