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想像の種【R18 ヒロアカ】

第7章 07





「緑谷くん?」
「ごごご、ごめんね!!こんなところで待ってたりして」
「どうしたの?こんなところで」

近づき下駄箱から靴を取り出す。緑谷くんは慌てて立ち上がり私の方をみる

「助けられなくてごめんね!!」
「えっ?」
「それが言いたかったんだ…」
「ちょ、ちょっと待って!」

手をガシッと掴みこちらを振り向かせ目を見つめる
緑谷くんはスっと視線を外し横を向いてしまう
その顔が赤くて何かを知っているような気がした

「…何を知ってるの?」
「ど、どういう事っ」
「あなたは私の担当じゃない…なのに…どういう事?」

そう言うと緑谷くんは俯いてこう言った

「僕の担当…君になったんだ」
「…えっ?」
「あの先輩の欠員分…僕になったんだ」

そう言って切なそうな目をして紙を見せられた
口外しないようにするサイン入りの契約書
それに、私の個性についての説明とそれを伝えた相澤先生のサインが入った物だった

「…明日、君のところに行くから」
「分かった…うん。大丈夫…。」
「引き止めてごめんね…」
「凛!!」

鋭児郎が私の名前を呼ぶ。緑谷くんは慌てたように紙をカバンに詰め込むと鋭児郎と話を始めた

「あれ?緑谷?…どうしたんだ?」
「ん…神楽さんに用事があって」
「そか、珍しいな!せっかくだから緑谷も一緒に帰ろうぜ…」
「神楽さんが良ければ」
「あ、うん。私は大丈夫だよ…」

そう言って3人で歩き出した。
Aクラスのこと、2人の個性の事、授業の事…2人からたくさんの話を教えて貰った。
2人はサポート科の授業が気になったのか色々聞いてきてくれた。
聞かれたことが嬉しくて、テンポよく答えたがコアな内容に顔が引きつっていってしまった。



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