第44章 ホークス オリジン
「失礼します。…パワーローダー先生お呼びでしょうか?」
「…会議室に行ってなさい」
「(会議室…私、何か呼び出される事したっけ?)」
…会議室に入る扉を開けた
「失礼します。ーーーっ」
そこには会いたくて仕方なかった紅の羽を背負ったホークスが座っていた。
嬉しくて走り寄ってしまいそうになる。
がその反対側には校長先生の姿があって…自分を律した
「…神楽さん、座りなさい」
「はい…」
「神楽さんはこのヒーローの事よく知ってるね?夏休み中監視をして貰っていた」
「はい」
「久しぶりだね、神楽さん…元気にしてた?」
ホークスが私を神楽さんと呼んだ…その姿をみて彼は仕事で来たんだと思った。
話を合わせないと
「先日まで護衛ありがとうございました。安心して過ごすことが出来ました。」
そう答えるとホークスは笑った
「さて、それでね、君を呼んだ理由なんだが…ホークスが君をインターンを兼ねて職場に派遣して欲しいと…君の護衛をする中でサポートに関する熱意を感じたそうでぜひにと言う訳なんだ…」
その言葉を聞いて目を丸くしてしまう。
ホークスが私を指名してくれた事実が嬉しくて…
「行きます!!私、インターンにッ」
柄にもなく感情に任せて返答した
「校長先生、本人もこう言ってるんでお願いします。神楽さん本当に熱い思いで…オレに現場を教えろ、見せろって凄くて…まぁ、確かに、プロヒーローに縁が出来たならそれを利用したい彼女の気持ち分かりますし…」
「ん。…確かに現場を見ると言う経験は成長をするよね…しかも、トップに名を連ねてる君なら尚更…けど、うちの生徒に危険がないようにだねお願いしたい、と考えると快く返事を出す事が出来ない」
「危険な事なんて有りませんよ…サポート担当ですし…それ以外の事なんて」
「…とは言え先日は雑誌の取材にこの子連れて行ったみたいだし…どう言う子なんだって。取材が来たわけだ。本当に、この子の実力でインターンを依頼してるんだろうね?…それとも何かとんでもない事隠してないかな?」
その質問にホークスは少しだけ口を噤んだ
いつもは、ハキハキと喋る言葉が出てこなくなった。