第44章 ホークス オリジン
「凛!本当ごめん…オレ勘違いしてたみたいで、最低な事した。嫉妬して無視とか心狭すぎて恥ずかしい…」
そう言うと鋭児郎は廊下で土下座をした。
その光景をみて周りからはヒソヒソと話し声が聞こえて本当に恥ずかしかった。
「頭あげて、お願い…恥ずかしい」
「そんな訳にいかない!!凛本当に悪かった!!」
「どけ、クソ髪」
「いってー!爆豪なんで蹴るんだよ!!」
「邪魔だクソ」
「あ、勝己くん…」
手を引っ張られて土下座している鋭児郎から離される。
その行動に鋭児郎は慌てて立ち上がり追いかけてきた…
「ちっとは場所考えろや」
「オレ、自分が情けなくて」
「あの、2人とも…必殺技と仮免試験大丈夫なの?」
そう言うと2人は笑い声を合わせて
「「余裕」」
と、伝えてきた。結局、鋭児郎と出久くんのコスチュームは発目さんが担当して…私は、勝己くんと焦凍の改良だけを担当した。サポート課の実習室に入れば
「神楽さん!パワーローダー先生からの伝言で…職員室に来なさいだそうです!あー!!私のどっ可愛いベイビー!!待ちなさい!」
と発目さんに言われた。
発目さんはとんでもない才能の持ち主だ…1日に沢山のアイディアを出してそれでも彼女の頭から生まれるイメージは底を尽きる事がなかった。
勝己くんが手を離し“行けよ”と私に言った。
その言葉を聞いて私は職員室へと足を進めた。