第35章 35
スマホを取り上げられて腰を抱かれてホークスと密着する。ホークスが持つスマホを見上げれば2人で写る写真が撮る事が出来た。なのにホークスはスマホを返してくれなかった。
それどころかスマホを触り何かをしていた…
「ホークス…スマホ返して」
「よし…はいどーぞ、連絡先入れておいたよ。写真も貰ったから」
そう言われて驚いた。limeには彼のアカウントと思われるものが登録され2枚写真が送られていた。
ホークスの服をスタッフさんが個性を使いながら乾かしている、その場所でホークスは自分のスマホを触っていた。
ブルリとスマホが震える。画面にはホークスのSNSの更新の知らせだった…
タップをして開けば、私が撮影した濡れた髪をかきあげるホークスの写真だった。
“雑誌の撮影で初めて例のテーマパークに来ました。雑誌の発売日はまた通知しますね。びしょ濡れですね…けど、この写真好きだな”
その更新にいいねの意味を持つハートマークを押した。
「凛ちゃんも乾かしてもらいな」
「そうする…スタッフさんお願いします」
私は何も知らないようにニコリと微笑んだ。時間はどんどんと経過して夜になってしまった。夜の風景で最後ですと言われてあと少しで魔法が解けてしまうと少し寂しくなった。