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想像の種【R18 ヒロアカ】

第35章 35






ホークスはカメラを意識する事なく普通に私に接して来てくれて
私もそれに添えるようになるべく普通を意識した。

「ホークス…近いよ」
「MAPオレも見たいし」


そう言って、すでに覚えているであろうMAPをわざと近い距離で見て来たりして私の心をかき乱してホークスは楽しそうにしていた。

「ホークスさん、濡れるのってNGですか?」
「えっ!そんな大人な撮影!?」
「ち、違いますよ!!」
「びっくりした…」
「分かって答えてるじゃないですか」
「あ、わかりました?」

ホークスは誰にでも笑って冗談を交えて懐に入ってくる。このコミュニケーション能力は異常だ。
けど、今の冗談にはスタッフさん困ってるからやめてあげれば良いのに

「凛ちゃんは濡れるの平気?」
「お洋服が大丈夫なら…」
「それなら、オレも大丈夫ですよ」
「衣装のこと心配してくれるなんて、本当に良い子」
「本当に良い子ですよね、悪人に騙されないか保護者として心配」

ホークスはスタッフさんにそう答えた。“保護者”と言われてそうだよなと思った。だって私はホークスの監視対象だから

「とは言え、メディア席ですけどね」

私たちは、柵とロープに区切られた場所に通された。その途中で中に入らないスタッフさんに荷物を全て取られてしまった。
何が起こるのか分からない状態で立っていると大音量と共に水がバシャーっと吹き上げられ、キャラクターやダンサーが登場して踊りや歌に合わせて水がかけられたり巻き上げられたりしてショーは終わった。人々が一気に居なくなる

「オレ…任務以外でこんなに濡れるの初めて…剛翼もびしょ濡れなんだけど」
「私も…」

2人でずぶ濡れでスタッフさんだけカッパを着ていて私とホークスだけ着せて貰えていなかった。出口で2人タオルを渡されてくるまるけれどびしょ濡れになった服は水を吸い込んで重たかった。びしょ濡れ具合を撮影したくてスマホを返してもらった。すると、ホークスが、濡れた髪の毛をかきあげる姿がとてつもなく格好良くてこっそりと撮影をする

「盗撮…だめだよ?いくら格好よくても、内緒で撮るくらいなら一緒に撮れば?」




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