第34章 34
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「(はー…なんであの子の監視色々起こるのかな)」
凛ちゃんを友達の所に行かせてから場所を移動した。山の中を抜けて吹き抜けとなっている場所だ。バシャバシャと撮影をされていた。
凛ちゃんが本当のことを言わないか会話を聞きながら、不思議がられないようにスタッフとも会話をしていた。
「(あの子さらりと本当のこと言いそうになるし、うそ下手だし。なのに、可愛い事言ったり、あなたに好意ありますよって顔して来たり、将来魔性になるよ絶対…そう言う子好きだけど)」
ポーズを指定されて撮影していると凛ちゃん達が恋の話をし始めて女の子だなーと思った。
高校生可愛いな青春だな、制服姿可愛いだろうなーなんて思っていると甘い声で
『私の初恋はホークスみたい』
と聞こえた。その言葉に大人気なくドキッとし顔を赤らめてしまった。照れ隠しのようにニヤけた口元を押さえたけど完全に撮影されたようで、カメラマンが嬉しそうに“これ、絶対使います!”と言ってきて、好きにしてくれと心の中で返事をした。
服やメイクを直しにきた女性スタッフに声をかける
「ねぇ、女の子ってどんなものが好きなの?」
そう聞くとクマの人形があってカップルだとそれを女の子にあげたりすると教えてくれた。
カメラマンがそれ選んでる写真撮りましょう!と提案してくるのでまた移動をしてクマ、ネコ、ウサギ、イヌ、カメがたくさん並んだ店に連れてこられた。