第34章 34
「凛ちゃん、お友達来てたみたいなんでちょっと席外しても平気ですか?夏休み中で中々話できなかったみたいだし…その間にオレのソロ撮りましょう?」
私のことを見ずにその言葉をスタッフへと伝えていた。
辻褄を合わせてこいと言う無言の圧力なのかと思った…スタッフさんがスマホとお財布を返してくれて手に持つその間にはホークスの羽がまた挟まっていた。三奈ちゃんのもとへ歩いて行き笑顔で声をかけた。
「三奈ちゃん…久しぶり、あの時病院に運ばれちゃった…心配してくれたんだよね。ごめんね」
「一昨日退院したって、切島からAクラスのメッセージに送られてきたよ…。それよりも、それじゃなくて、なんでホークス!?」
「お茶しながらお話ししてもいいかな?ここだとちょっと…」
服装と先ほどの場所から歩いてきた事で周りが聞き耳を立てている気がして落ち着かなかった。近くのお店に入り飲み物を注文し席につく
「三奈ちゃんお友達は良かったの?」
「なんか、聞いたらまずい話なのかな?ってちょっと時間もらっちゃった、けど、今日の凛ちゃん本当可愛い!写真撮ろう!」
「う、うん。あと、ごめんね…ありがとう、とは言えそんな大した話じゃ無くてね」
「うんうん」
「ホークスが私の父の知り合いで…それで…頼まれて…」
「そっかー!…ちなみにこの件はAクラスだれも知らない?」
「うん…だから、言わないで欲しいかも…」
「それだけ!?」
三奈ちゃんの目がキラキラしていて。何かを期待されているのか理解した…
確信を得るにはこの子に聞くのが良いかもしれないと思い水分を取ってから話始めた