第29章 29
「私、勝己が女の子家に入れるの初めてで凄く嬉しいの!」
「勝手なこと言ってんなババァ…あと凛の手離せやクソ」
「ババァって言うなって言ってんでしょ!全く誰に似たんだか」
「あの、私も、勝己くんとお友達になれて嬉しいです…」
そう伝えると、お母さんは私を見てニコリと笑い手を離してくれて頭をよしよしと撫でてくれたそして可愛いとギュッと抱きしめられる
その行動に勝己くんはギョッとしたかと思うと目を釣り上げて声を大きくその行動を止めるように咎めていた
そこからが、とても面白かった。勝己くんのお父さんが帰ってくるとお父さんは私を見て停止をして彼女が出来たと喜びそれを2人に否定をされて何故かお父さんが責められていた。
食べたい物を聞かれても、勝己くんがイチゴをでも食わせておけば良いと言うとお母さんが怒り、私が作るのを手伝うと言うと勝己くんも入ってきて…さらにお父さんまで来てキッチンが狭くなった。勝己くんの家族は仲が良く全員が集まり一緒に暮らしている事がとてと羨ましかった。出来上がった唐揚げもとても美味しそうでご飯を食べることが楽しみになった。いただきますと言うとみんなで食べ始めた一口目は汁物、そしてほかほかのご飯を食べて、みんなで作った唐揚げに箸を伸ばしパクリと口へ運んだサクッとした衣の後に肉汁が溢れ出してあまりにも美味しくて笑顔になってしまった。
「凛ちゃんは一人暮らしって言ったね?ご両親はなにを?」
お父さんの質問に勝己くんが舌打ちをした、その舌打ちにお父さんはオロオロと慌てまずい事聞いたかなとお母さんに問いかけた。その空気を作り上げてしまった事が嫌で慌てて答えた