第26章 26
「大丈夫です」
「ごめんね…昨日の今日で」
「いえ…」
塚内さんはかさりと机にコンビニ袋を置いてどうぞと渡しに声をかけてくれた。
中にはイチゴ味の商品が沢山入っていた。ベッドの隅には私のものが入った旅行カバンが置かれた
「…ありがとうございます」
「好きだって聞いてね」
「…そう…ですね」
「…早速で申し訳無いんだけど…君がどう言う状況にあったのかを教えて欲しい…本来なら、女性が聞くべきなんだろうが…今回、神楽さんの事は一部の人間しか知らないんだ…もちろん君の両親も」
そう言われて、来たかと思った…。発表された人数に私は含まれていなかったことを思うと当たり前だろう。塚内さんに話す事を躊躇いながらポツポツと肝試しをしていた事から話し始める。
「肝試しをしていました。脅かすのに隠れていて飛び出したら、荼毘とトゥワイスと呼ばれてる人で…。荼毘は私を…みて…」
荼毘との話をするのに声が震えた。荼毘が私を知っていて、逃げ出したら首を絞められたこと、髪の毛を掴まれ引きずられ足を傷だらけにされた事。それでも、逃げ出したけど捕まり個性で太ももを焼かれた事。敵のアジトに連れて行かれて、上手くできなくて腕を焼かれたこと、従わず首を絞められた生きたくて必死になった自分のこと、中に出されてサポート具を作ったこと、サポート具を作るのに必要なモノが雄英で出したフェイクの情報だったこと、足をめちゃくちゃにされて気を失ったこと。
その後、死柄木が足を治してくれて、傷が残っただけで済んだこと、薬を飲まされて自ら行為を欲した事、自分が信じられないくらい卑しい考えだったこと、出されて作成したモノが使い物にならないもので彼が怒り必要ないと切り捨てられたこと、拘束をされたこと、女の子が来て雄英の先輩が敵の手に堕ちたこと、それが全て私のせいであることを話した。
塚内さんは口元に手を置き真剣に聞いていたが話す内容で目を伏せて顔を覆うような仕草を私にみせた。
話が終わるとしばらく黙り膝の上で拳を握り直し私の方へ視線を向ける