第25章 25
“……警察…調査…我が校の生徒は必ず取り戻しますが”
私の事はその中に入っているのかな?…それとも、もう生きてないものとして思われてるかな?
ラジオから聞こえる声にベッドに倒れ込みながら思考を巡らせていた。逃げる術がなくて動かずジッと佇んではヌルヌルとする下半身が気持ち悪いなどと考えていた。薬を3日飲んでいない恐怖は考えないようにしようとラジオの声にまた耳を傾ける。
SMAHSSH!!!
と言う大声と共に突然建物が揺れバタバタと激しい音が下から聞こえた。声の主の姿は見えないがオールマイトの声だと思い体を起こした。
そのあとも叫び声やバタバタと言う音聞こえるが一向に助けがくる気配がない。
が、突然の轟音とともに床が持ち上がり建物が破壊される。その破壊された割れ目から異形な生き物が部屋に入って来くる。
「きゃー!!…助けて!!誰かっ…動けないのッ」
この状態では逃げる事が出来ないジリジリと近づいて来る異形に必死に助けを求める声を上げる。
すると壁からスッと人が現れたかと思うと異形がバタリと倒れ込む。青色の服、尖った銀髪
「…え、エッジショット…」
「さ、左様…すまないこれを…」
エッジショットは手の拘束と首の鎖を切断するとスッと自分の首元にあるマフラーのような布を私の体を隠すように巻きつけてくれる。
そして、お姫様抱っこをし顔を隠すように汚いシーツを引き剥がし私を包み込む