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想像の種【R18 ヒロアカ】

第23章 23 ※死柄木






それを死柄木へと渡すと彼は表情を歪ませた。

「おい…凛、これは、なんだ?」
「グローブだけど…」
「俺の個性は、“5本の指が触れた時”が発動条件だ」
「そ、そんなはずない!!」

死柄木は私が渡したグローブに手を通し肘までの長さがある袖を伸ばしはめ込みその布のまま私の顔面を5本の指で包み込んだ。
けれど、彼の言った通り崩壊は発動せずただ、強く顔面を握られただけだった

「…うそ…そんなはず」
「…役に立たないな…お前も、この道具も…使えるなら甘い言葉で飼おうとおもったけど、お前は必要ないな…凛」

そう言われて掴まれていた顔面をグイッと押されてベッドへと抑えつけられる。
後ろに手を回され、器用に結束バンドで親指同士を固定される。
手を使えないようにしたのだろう。そしてニヤリと笑い私を見下して

「ああ…お前には荼毘がいるな…けど、他のヤツとやった事分かったらどうなるんだろうな?」
「あっ…やだ!!お願い、お願い助けて!!なにかの間違いだからッ…助けてッ」

荼毘の独占欲の強さは足に残る傷痕から理解をしている。死柄木に助けを求めるか逃げるか、それとも荼毘に許しを乞うか…。
死柄木は、私を使えないと判断したなら、彼に助けを求めるのは不可能だった。

「それとも、ヒーローが助けにくるかな?…凛?」

そう言われた瞬間に立ち上がり扉の方へ駆け出したこの扉なら逃げられるかもしれない。

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