第23章 23 ※死柄木
足が小刻みに痙攣しガクガクと震え身体がビクンッと跳ね上がる
「ッ…ダメっ…でちゃ……っーーーー!!」
さらさらとシーツに水が広がり模様を描いた
あまりにも突然の痴態に顔が真っ赤になってしまう
気持ち良かった事よりも自分がこの年になって漏らしたと言う事がショックで頭がパニックになる言葉を出そうにも声が出ずに口をパクパクと動かすことしか出来なかった
死柄木を見るとこちらをみてニヤニヤと笑うだけでフォローする言葉など掛けてくれそうになかった
「…っ……」
段々と恥ずかしさが悲しさに変わってきてポロポロと涙が零れてきた。
「…ッ…笑えば…ッ…この、歳で漏らしたとか…っ…」
「はぁー?」
「…笑ってるんでしょ?…心の中で」
「お前、自分が何出したのかも分かってないのか!?」
「っ!!!言わせないでよッ」
「はぁ…だからガキは嫌いなんだよ…」
「…漏らしたからって…酷い」
「違うって居てるだろ…はぁ、気持ちよすぎて潮吹いたんだろ」
「…?」
「漏らした訳じゃないから安心しろ」
そう言われて目が点になった。
確かに、漏らしたにしてはあの独特な香りはしていない。出ている時の感覚も少し違った様に感じる…死柄木が言っている“しおをふく”と言う謎のものなのかもしれない。
気持ちよすぎてと死柄木は言っていた…。荼毘との行為からかなりの回数をいっていると思うとそれも有り得るのかもしてないと思った。
死柄木はため息を着きながら私の方に手を伸ばした
「早く、寄越せ」
キラキラした目を私に向けた。
私は手のひらを死柄木の方に向けて目を閉じ、チリッと痛む手から黒く少しだけ重みのある布を生成した。