• テキストサイズ

【DBGTトラ】此処にいた記憶

第1章 前編



「! どうしたの!?」

 急に頭を押さえたに悟天が驚いたように声を掛ける。

「ごめ……大丈夫。時々、こうやって頭痛があるの。例の後遺症みたいなんだけど、……すぐ治るから」

 悟天にはの家族がここに来た理由を話してある。

「お母さん呼んで来ようか!?」
「だい、じょうぶ! ……ほら、もう治った」

 ぱっと、顔を上げては笑った。
 悟天はホッとしたように胸に手を当てる。

「良かった。……そっか、まだ完璧に治ったわけじゃないんだね。悩みとかあったら何でも言ってよ。僕、力になるから!」

 優しく言ってくれる悟天には「ありがとう」と笑顔で返した。



 ――それから、もう少しだけ話をした後、悟天はまた空に飛び立って行った。

 笑顔で見送った後、ひとりになったはもう一度頭を触った。

「……大丈夫。もう痛くない」

 確認するように呟いて、はその場で大きく深呼吸する。

「よしっ」

 気合を入れて、はまだ残っていた洗濯物に手を掛けた。

/ 29ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp