第2章 後編
一瞬、言われている意味が分からなかった。
――結婚?
彼の表情は真剣そのもので……。
「もう誰にも何も言わせない。今度こそ、そばでを守りたいんだ」
どんどんぼやけてくる視界。
その中のトランクスの顔は、やっぱり真っ赤で。
「……本当に、私なんかでいいの?」
やっと出てきたのは、そんな言葉。
「私、すごい弱いの。それで、皆にすごく心配かけて……」
すると、トランクスは優しく微笑んで言ってくれた。
「の弱いところも、全部好きだよ」
久しぶりに見た彼の笑顔は、以前となにも変わらない。
の一番好きな彼の顔だ。
「トランクス……!」
限界だった。
溢れ出した想いで胸がいっぱいになる。
「好き! 私もずっとトランクスと一緒に……そばにいたい!!」
それは彼への返事。
少し照れたように、でもとても嬉しそうにトランクスが笑う。
も久しぶりに心から笑った。
そうして二人はもう一度強く抱きしめ合う。
お互いの温もりをしっかりと確かめ合うように。
……なんで、忘れていたんだろう。
こんなに愛おしい人のことを。
この温もりを。
もう、絶対に忘れたりしない。
此処が
彼の腕の中が
私の居場所。
END.