第2章 後編
ドクン……
今更だとわかっているのに胸が鳴る。
……どういうこと?
悟天は真剣な顔で続ける。
「半年前、がここに越してきて、僕と初めて会ったときのこと覚えてる?」
「うん。悟天が空から飛んできて……」
そういえば、あの時人が空を飛んでいたことにそこまで驚かなかったのは、トランクスが飛んでいる姿をいつも見ていたからだったのだと、記憶が戻った今なら納得できる。
「あれね、トランクス君が、“ここにって子が住んでいるはずだから様子を見てくれ。でもオレのことは絶対に言うな”って僕に頼んだんだよ。僕は……その、テレビで見ての顔は知っていたし……。記憶を無くしているって知った時には驚いたけど、トランクス君の方がもっと驚いてたよ」
ドクンドクン……鼓動が早くなる。
「それから僕、いつもと会ったあとはトランクス君に様子を伝えてたんだ」