第2章 02
「今日はここまでだな…各自気をつけて帰るように!終わりが早いからって寄り道でハメを外すなよ」
そう言う先生の姿を見ながらカバンに筆記用具などをしまってい
教室をでようとしたところでクラスの女の子達に話しかけられた
「神楽さん!今日暇?」
「よかったらカラオケいかない?」
突然の誘いに嬉しくなり思わず頷きそうになる
が、今日は既に先約がある事を思い出してしまう
「ごめんね…せっかく誘って貰ったのに、今日約束が先にあって」
「あ、そうなの?」
「大丈夫だよ…また行こう?」
「う、うん!!本当…良かったらまた誘って欲しいなっ…どうしてもバイト多くて中々遊べないんだけど…」
「大丈夫だよー!私達神楽さんと友達になりたくて…良かったら連絡先交換してくれないかな?」
「ぜひ!」
そう言ってカバンの中に手を入れスマホを探すがいつも入れている場所は何も入っていない
カバンを何度も開けてみるがやはり入ってない
「ご、ごめんね…スマホ忘れたみたい」
「あるあるー」
「じゃあ、明日また教えて!」
「う、うん!」
「長く引き止めてごめんね…用事あるのに」
「ううん、すごい嬉しかった!」
「私達もだよ!」
「それじゃ、凛ちゃん!バイバイ」
バイバイと2人に手を振ると女の子の友達が出来たことに嬉しくてニコニコしながらA組に足を進める