第2章 02
「(なんで、こんなに入りにくい扉なんだろう)」
A組の扉の前に着いたは良いが入りにくさにまた足が止まってしまう
どうしようと悩んでいると扉がいきなり開き目の前に派手な見た目のスタイルのいい子が立っていた
「あ!朝の轟女子ー!」
また、声が大きい…A組の人はみんな声が大きいのかな?
そう思っていると手を引っ張られ教室の中に引き込まれる
女子が集まる机まで連れていかれると一気に話しかけられる
「わー!ほんまやぁ!」
「噂をすればなんとやらね…」
「まあ!本当ですわ!芦戸さんナイスですわ」
「これで問題解決するね」
「わーい!まずは名前教えてー!」
「あ、あとクラスはー?」
完全にアウェイな私に賑やかに話しかけてくれる
やっぱりヒーロー目指してる人はみんなコミュニケーション能力が高いのか誰一人引くことがない
「あ、は、始めましてっ…えっとまず名前は神楽凛です。クラスは…C組です」
「Cって事は心操くんも同じクラスなん?」
「あ、そうです」
「ああ!もう!焦れったいよー!」
「確信きいちゃうよー!轟と付き合ってるのー!?」
「へっ!!」
唐突な質問にわたしは目を見開き
全思考を停止させてしまった