第6章 塔と悪夢
「何を作ろうかな…」
問題は何を作るのか…だ…
…無難にタルトかな…
…
「でっ出来上がり…もっていこっと…」
タルトを持ったままテレポートした…
「兄さん達!おやつ作ってきましたよ~」
「!!」
「おやつを作っていたのか…」
2人は執務の手を止める…
「ここに置いておきますね!!(じゃあ、私も仕事にもど…)」
「よし!!休憩しよう!!」
「ナイトメア様…書類が溜まっているんですから後にしてください…」
「嫌だ!!今食べる!!」
グレイが困り…ナイトメアはだだをこねる…
ユキはそれらの光景を眺めつつ仕事を始めた…
だが、私に振り分けられている仕事は少ないのですぐに終わってしまった…
「それじゃあ、この書類各部署に届けますね!!」
「ああ…頼むよユキ…!!」
私は書類だけをテレポートさせた…
近くで見ていた二人は驚いている…
ってかいつの間にか二人とも食べている…
「いっ今どうやったんだ!!君は氷のアリスだろう!!」
「えっと、テレポートと浮遊も使えますよ…ってか石を貰ったりしてるから色んなアリスが使えるけれど…」
「彼女が前に言っていたじゃないですかナイトメア様…でも、すごいな…ユキ」
「千里眼とか記憶操作とかの石の方はあまり何回も使えないんですけれどね(汗)」
「使わなくていい!!…ううっ吐き気が…」
「使いませんよ…(特に石は…)」
石は、出来ればあまり使いたくない…
「…」
ナイトメアはユキの顔をじっと見ている…
「?(どうしたんだろう?)」
私の顔に何かついているのかな…と思いつつおやつを食べた…