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バッカス恋物語【ONE PIECE】

第4章 旧友と看板娘 昔話と恋愛相談


「なんだ、ローもまだ頼んでなかったのか?」
「俺もちょうど今来たところだったからな」
「トラ男くんぐらいの色男だったら、何時間前に来ててもそう言いそうね」

そう言いながら、ニコ屋が酒の入ったグラスを俺とコラさんの前に置いた。

「相変わらず仕事が早いなあロビンちゃんは!」
「コラさんと比べたら誰でも早くなる」
「職に困っても、ウチでは雇えないわよ?」
「な、なんだよ二人とも〜!」

そうブスくれたコラさんと、グラスをカチンと鳴らして乾杯した。

そして、昨日の合コンの話をし始める。
何故あのメンバーになったのか、合コンの最中の全員の印象など。

ももの話をしようかと思った矢先、コラさんがいそいそと携帯を取り出してきた。

「そういや、お前の連絡先を知りたいって子が居てよ…」
「…誰だ?」
「この子だよ、この子」

画面を見ると、ももではなかった。
思わず小さくため息をついてしまう。

「なんだ?ももちゃんじゃなくて残念か」
「…どうしてそう思う」
「そりゃ、さっきの電話でのローの反応で、“なんとなくな“?」

そうコラさんがニカッと笑った。
先程ニコ屋にもオーラがどうとか言われたが、今日の自分はそんなに分かりやすいのだろうか。

「そこまで分かってるなら断っといてくれ」
「えッ!?でも、いつもみたいに教えてくれるかと思って、この子に約束しちまったんだよなァ…」
「勝手に約束するな」
「だって、今まで断ったことなかっただろ?」

コラさんの言う通りだ。
今までの俺は、来る者拒まず去るもの追わず。

「んじゃ、断りの連絡入れとくな」
「悪い」
「モテる男は辛いなチキショー!」
「ももちゃんに本気になった証拠ね」

どこから話を聞いていたのか、ニコ屋が会話に入ってきた。

「ああ、やっとローにも本気になれる子が出来たんだよッ!」
「その言い方はやめてくれ…」
「言い方も何も、本当のことなんだから別に良いじゃねェか!」
「そうそう、照れなくても良いのよ?」

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