第3章 漢ローの冒険記 よみがえる走馬灯
まさか俺の告白を聞きたくなくて狸寝入り…
するような奴じゃねェか…
すやすやと眠り始めたももの寝顔を見ていたら、急に自分にも睡魔が襲ってきた。
ももの額にキスをし自分の腕の中に納めると、彼女の体温が心地よく伝わってきて、そのまま朝まで眠ってしまった。
朝になり俺が目覚めると、眠っていたももも目を覚ました。
驚くことに、昨日の事を全く覚えていなかった。
そして百面相しながらパニクっているももに再び己の欲望が湧き上がり、そのまま気を失うまで抱いてしまった。
聞きたい事も話したい事もたくさんあったが、どうもももの前だと調子が狂う。
今度こそももが起きた時にゆっくり話をするため、ももの体の処理をして自分も身支度を整える事にした。
シャワーを軽く済ませたあと、ももが入れるようにと湯船にお湯を張った。
ルームサービスとクリーニングをフロント頼み、ももの服を買いに一旦外に出る。
こんな甲斐甲斐しく女の世話をやいたのは生まれて初めてだった。
きっと後にも先にもももだけにしかしないだろう。
もものスーツを買いに行った時に、ふとハートのネックレスが目に入った。
ももに似合うと直感で一緒に購入した。
彼氏でもないやつからのアクセサリーのプレゼントをももが受け取るかは分からないが、そのネックレスがとてもももに似合うと思ってしまった。
買い物から帰りホテルの部屋に戻ると、目覚めたももが布団にくるまっていた。
そんなももの姿に、また欲望が反応したがどうにか服を受け取らせ着替えさせた。
もものような容姿には、シンプルなデザインの物がよく似合う。
自分の想像通り、買ったスーツはももによく似合っていた。
まあ、俺の好みなのもあるが。
ルームサービスが届き、二人で食事をしながら昨日と今日の説明をした。
ちなみに和食を選んだのは完全に自分の好みだ。
ももの食事をしている姿に生活感が垣間見え、行為中や昨日とのギャップに嬉しくも戸惑ってしまった。
それを悟られないように話を進めると、ももは未だに混乱しているようだった。