第2章 新たなる冒険 初めて生まれた感情
「ンンンっ…!?ろ、ローさんっ…もっ、イっひゃう…!」
「ああ、イけよ…」
そう言うと、ローさんに出し入れされてる指の速度が一気に早くなる。
それと同時に、更に水音も大きくなった。
「あアッ…!?ダメェっ…!だめだめだめっ!!イっちゃうッ…!!」
「もも…」
「んあっ!?ああぁぁあッ…!!」
体の中で何かが弾けたような気がした。
体中が熱くて、呼吸の仕方さえ分からなくなる。
「ろ、ローしゃッ…」
「大丈夫か?」
「ハァッ…ハァッ…」
そんな私を、ローさんが優しく抱き締める。
(暖かい…)
体の熱さとは別に、ローさんの優しさが体中に伝わった気がした。
私は、昨日もこんな風にローさんに優しく抱き締められたのだろうか。
何故、自分だけ何も覚えていないのか。
その事に、酷く悲しくなった。
「…もも?」
「へ?」
「泣いてるぞ…」
そう言われて自分の頬を触ったら、自然と涙が出ていた。
ローさんがそんな私を見て、私の手に自分の手を重ねた。
愛おしそうな目で私を見つめるローさんと目が合う。
(そんな目で見ないで…)
勘違いしてしまう。
まるで、自分達は恋人同士なのではないかと。
「…悪かった」
「へ?」
「…また、勝手に触っちまった」
また勝手に…?
「昨日も、そうだったんですか?」
「…ああ」
ローさんの顔が、酷く歪んだ。
やめて…
そんな顔、見たくない。
「…そんな顔しないで下さい」
「もも…?」
同意なしにしようがしまいが、ローさんのそんな顔は見たくない。
あんなにさっきは楽しそうな顔をしていたのに。
「ローさん…」
私は起き上がり、ローさんの膝の上に乗った。
腕を首の後ろに回し、ローさんの口にキスをした。
「お、オイ、ももっ」
「思い出させて下さい、昨日の事」
「…ッ!」
私がそう言った瞬間に、まだ敏感になっているであろう部分に、ローさんの物が一気に挿入された。
「あああッ…!?あっ、うっ…!」
「…あまり煽るなッ」
「あ、はッ…」
(私、こんな大きいの昨日入ったの…?)
まだ奥まで入っているわけでもないのに、息がつまった。