第7章 出来損ないの魔女【ヴィル・シェーンハイト】
「……駄目ねぇ、私…疲れてるみたい。」
「そう…ですよね。」
肩を窄める彼女がしているであろう誤解は何としてでも、解かなくてはならない。
「……触れたくて少し焦ってしまったわ。
…ごめんなさい。…いくらでも甘えて頂戴。」
「でも、あの。……今日。」
「別に出来ないなら寝る何て言わないわよ。
私を獣か何かだと思って貰っちゃ困るわ。」
腕を広げても飛び込んでこない彼女を無理矢理引き寄せて__パタリ。と2人でベッドに横になった。
「お話しましょう。今日は特別…。」
「………あ、あの。けど。」
「当たってんのは無視しなさい。生理現象よ。」
「は、はいっ!!すいませんっ!!」
体に触れれば反応するそれは、絡めた足のせいでバレているだろうけれどそこは見逃して欲しい。