第7章 出来損ないの魔女【ヴィル・シェーンハイト】
「今日は…。夜更かししましょうよ。」
静かな廊下を歩きながら、この先はもう逃がさないとコレからの行為を予告した。
「………良いんですか?」
良いも何も、それが楽しみでここにいるのだ。
「勘違いしないでちょうだい?」
「……うわぁ!?」
部屋に着いて早々、彼女をベッドに押し倒してゴースト避けの魔法を部屋に施した。
「………私だって…男なのよ。」
「…………っ…あのっ…まって…えっと。」
服を脱がせにかかると本気で制止された。
「なに、文句でもあるの?」
その手を無理くり回避することは出来るけれど、何か訳があるのなら聞こうと胸元付近から彼女の方を見つめると、何とも気まずそうな彼女はぎこちなく制止の訳を話し始めた。