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【ツイステ/短編集】◆ SCaT !!◆

第4章 平凡な黒真珠 【ジェイド・リーチ】






◆◆◆◆◆◆


― そしてその日は突然やって来た。


「皆さん、ありがとうございました!!」


目に涙を浮かべながら、
しっかりと頭を下げる彼女は、
今日これから元の世界へと帰るらしい。


「…私、とっても…楽しかったです。」


まるで他人事の様に、コレは現実では無いかのように
僕はソレを傍観していた。


「ジェイドォ、良いの?…行っちゃうよぉ?」


聞き慣れたフロイドの声にやたらと苛立ちが募って、僕は 声を荒らげた。


「…良いも何もっ…それが道理ですっ!!」


「えぇ、そんなに怒んないでよぉ~。
変なジェイド。…ちょっとめんどくさいよ?」


それが道理。元あるべき所に帰るだけ。
それだけなのだから、良いも悪いもアリはしない。



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