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【ツイステ/短編集】◆ SCaT !!◆

第4章 平凡な黒真珠 【ジェイド・リーチ】




「…ジェイド先輩。」

「はい、何でしょうか?」


けれど、この平凡な瞳を
2度と見れなくなる日が来ると思うと、
何故だか異様に息が詰まる。


「海なら……繋がっていますかね?」


黒真珠の瞳は、どうしても嫌えない。


「さぁ、どうでしょうか。
海は陸よりもずっと広いですから。
もしかしら繋がっているかもしませんね。
………もしかしたら、ですけど。」


もしも海が彼女の世界と繋がっていたら、
僕はどうするのだろうか。


「ジェイド先輩に会えなくなるのは寂しいです。」


きっと、どうするのかは、
その時にならなくては分からないのだろう。

だから、この寂しそうな顔を眺めて楽しむのが
現状出来るうる正解なのだとこの時僕はそう思った。



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