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生きる意味と生きる希望を

第5章 勝負<過去


『お前たち!何をしている?!』

『い・・・いや!何も!!』

『嘘を付くな!!密売だろう!!』

『ち・・・違いま(パアン)



あの時、撃たれた憲兵団兵士の持っていた銃が砕けた。

私は、その欠片を持ち歩いている。

これがあるかぎり、私は「人間」なのだ。

いつ死んだって構わないが、「人間」でありたい。

それだけは常に思っている。

どんなに汚れても、けがれてもいい。

せめて「人間」でいさせてほしい。

だから・・・どうか、お願い。

私からこの「人間」である証を取り上げないでくれ・・・。
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