第4章 秘めた目的
-夕食の時間-
「なあ!鎧の巨人ってどんなのだ?」
「超大型巨人ってどのくらいの大きさなの?」
エレンがシガンシナ区とわかったときから、エレンはずっと質問攻めを受けていた。
大方の人は、エレンに質問をしていた。
フーリは、質問はせずに黙々と食べていた。
巨人なんて、自分の目で見ればいい・・・。
ふと、フーリは他にも食べ続けている人を見つけた。
昼間、フーリが気になった3人だった。
「ねえ、あんた達は質問しなくていいのか?」
フーリは3人に聞いた。
「そう言うあんたは、聞かないのかい?」
金髪の少女が聞き返した。
「別に興味ないし。どうでもいいことだと思うから。あんた達、名前は何て言うんだ?」
「私は、アニ・レオンハート。ごついのがライナー・ブラウン。長身がベルトルト・フーバー。あんたは?」
アニが聞いてきた。
「私は、フーリ・サトリアス。フーリでいいから。もしかして、あんた達もシガンシナ区か?」
ライナーは首を振った。
「いいや。俺たちは、山奥出身なんだ。」
「そうか・・・。ねえ、ずっと気になってたんだけど、あんた達には何か目的でもあるのか?」
3人は、ビクッとなった。
「・・・どうしてそう思うの?」
ベルトルトがおそるおそる聞いた。
「どう見ても、ほかの奴らとは面構えが違うから。それに、巨人にも興味がなさそうだから。巨人を見たことがあるんだろう?山奥出身だからな。」
「すごい推測力だな。」
ライナーは感心した。
そして、ほかの2人と顔を見合わせた。
「・・・フーリがよければなんだが、俺たちの仲間にならないか?」
フーリはなるほどと思った。
3人で、何かしようとしているわけか・・・。
「あいにくだが、断っておく。おもしろそうだけど、面倒事っぽいから。そのかわり、私もこの事に関してはもう聞かない。悪いな。」
「いや、いいんだ。」
ライナーはそう言って、食器を片付けた。